NO.38 ペコちゃん
可愛らしさの代表であるペコちゃんを真似てみたものの、なんだか舌が妙に生々しくて、バイオハザードのアンデッドみたいだ。
ここでふと、妙なストーリーを思いついた。
今の自分は、実はクローンなのかもしれない。オリジナルは女性。本来なら女性として完成するはずだったのだ。しかし何らかの手違いで男性の肉体が出力されてしまい、さらにミスが重なって、そのまま一般社会に放り出されてしまった。 そう考えると合点が行く。オリジナルの遺伝子が、下着の締めつけを求め、赤いリップを塗らせ、スカートを履きたがる。
いまさらこの不完全な肉体を直すことはできない。だから私は、女装という手段で本来あるべき姿を取り戻そうとしているのかもしれない。
休日の午後、あまりに暇すぎるのか、それとも暑さのせいなのか、頭が変になってしまったようだ。
私は鏡に向かい、再び真顔で舌をペロッと出してみる。
8.17.2026
























