ランジェリーショップ
辺りを見まわし人がいないことを確かめ、意を決してお店に入ると、明らかに年上と思われる女性ともう一人若い女の店員さん二人と目線が合って恥ずかしさがより込み上げてきました。ランジェリーショップと言ってもマニア向けのお店です。
目も眩むほどの下着が狭い店内を埋め尽くしています。パンティ、ブラジャー、ボディスーツ...セクシー下着の数々。もう心臓はバクバクです。
平日の日中とあって、お客は自分一人だけ。観察しているであろう女性二人の視線を背中に感じながら下着選びを始めましたが、何しろ沢山あり過ぎて目移りしてしまい、なかなか決められません。
手に取り、また戻すを繰り返すうちに綺麗に並べられたパンティがぐちゃぐちゃになってしまいました。汚い手で引っ掻き回して申し訳なかったな。
永遠とも思われる時間が過ぎ、ようやくお気に入りを選んだものの、今度はレジに持っていくのにも勇気が必要でした。店員さんはとても愛想が良いのですが、内心はどんな風に思っているんだろうなとか...
目を合わせることもなく無言で会計を済ませ急いで店を出ましたが、外に出るなり、どっと疲れてしまいました。
そんなランジェリーショップ初体験でしたが、それから何度も通っているうちにすっかり慣れてしまいお姉さんとも自然に話をするようなりました。
何で女性の下着なんか買うの?
で、それどうする訳?
だったら私のぱんつ見せてあげようか...うそぴょん
気さくなうえに年上だったせいかよくからかわれました。ここまできたら手籠にされてもいいな、なんて思っちゃったりしましたが、そうはなりませんでした。根はしっかり者のお姉さん。
女装に興味を持つようになって間もない、まだ若かった頃のお話しでした。