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この趣味はもうやめようと思ったことが何度もあります。年齢のこともあるし、体型のこともある。いつまで続けるつもりなのかと自問することも。それでも、やめようと思えば思うほど心がざわついてしまうのです。少しずつ女の姿になっていく自分を鏡で見ると、胸の奥にじんわりと熱のようなものが広がっていきます。こんなポーズをしてみたり、少し大胆な自分になってみたり。あとで我に返って、恥ずかしくなったり後ろめたくなることもあるけれど、どうしても手放せない、どこか甘い誘惑のようなものがあるのです。 だから今日もまた、心に葛藤をかかながら鏡の前に座っています。

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女性の脚の美しさに憧れてきた。あの自然なライン。歩くたびに流れるように動く膝やふくらはぎ。自分とは別世界のものだと思っていたはずなのに、こうしてスカートの下から伸びる自分の脚を見ていると、不思議な錯覚に包まれてしまう。見下ろしたその脚のラインにふと胸が高鳴る。憧れと背徳と、ほんの少しの甘い陶酔。そのすべてが溶け合って部屋の中に漂っている。

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鏡の前で服を整え、スカートの感触を確かめる。そして、ふと視線を変えるとそこには、普段なら決して覗くことのできないあの視界が広がっている。なんだか可笑しくて、少しだけ背徳的で、そしてどこか甘い。覗くことのできないものを、自分自身で演じ、自分自身で見つめる。そんな奇妙な遊びに、私は今夜もひっそりと心を預けているのかもしれない。

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首元にぴたりと沿うタートルネックの感触。短いスカートの下で、脚を包むタイツが肌をそっと締めつける。この姿でいるとき、私は少しだけ大胆になる。普段の自分なら決して見せない仕草や、ほんのわずかな腰の揺れさえ、どこか甘い秘密を抱えているみたいな気分になる。本当の私は、案外こんな顔をしているのかもしれない。

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今夜もまた、こんな姿で鏡の前に立っている。私はゆっくりとシャツを持ち上げて、胸元のレースのブラジャーを確かめる。その仕草が、どこか後ろめたいことをしているようで、胸の奥が少しだけざわめく。外見を整えていくにしたがって、普段の私が少しずつ遠ざかっていく。その代わりに現れるのは、どこか背徳的で、妙に落ち着いている女の影。そしてこの静かな部屋の中でだけは、私は女として呼吸をするのだった。

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最初はやっぱり少し恥ずかしい。こんな格好して、何やってるんだろうって思わず苦笑い。でも不思議、その恥ずかしさの奥に、どこか静かな高揚感がある。誰に見せるわけでもないのに、少し姿勢を整えてみたり、鏡の中の自分を横から眺めてみたり。少し照れながら、でもどこか嬉しくて。女装って、ただ服を着替えるだけじゃなくて、普段の生活の中では出てこないもうひとりの自分に触れる時間なのかもしれません。

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