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鏡の前に立つとき、日常という窮屈な皮膚を脱ぎ捨てて、まったく別の私へと生まれ変わる。白いニットに指をかけ、ゆっくりと持ち上げるその一瞬の、肌に走るかすかな緊張感と、ゾクゾクするような背徳感。深紅のリップの唇を少し尖らせて、カメラのレンズを見つめる。それは、誰かに見て欲しいという欲望でもある。

床にペタンと座り込み、投げ出した足の先まで神経を尖らせる。そしてランジェリーに締め付けられた素肌の温もりと、自分の背中が描く曲線の美しさを想像しては胸を焦がすのだ。いまはただ、男であることを忘れ、一枚の絵としての存在に、深く溺れていくだけ。

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このバストは大きさ自在のゴム風船で出来ておりまする

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